2009年02月01日(Sun)
■ Wikiに関する2,3の事柄。
なんとなく思ったことをつらつら書きます。
Wiki運用サポートについて
ここ数年3本くらいの非IT系コミュニティにWiki導入する運用サポート支援行いました。
で、気づいたのが、サポート支援のつもりが、いつの間にかコアメンバになってしまうという危険性。(なので、当分、ちゃんとペイのある仕事でない限り、ボラではWiki運用などホームページ運用サポートはしません。少なくとも自分が積極的に関わっていくコミュニティ意外では←これは決して意地悪とかそういうので言ってるのではなく、割かれる時間、精神的な負荷からみて、どう考えてもプライベートに歪みが生じすぎる)。
あと、もうひとつ気づいたのは、いや、今更なんですが、Wikiサイトを構築、運用するには、別に「会話空間」というのが必要だということ。
「会話空間」。これ、ネット慣れしたユーザならば、MLとかSNSとか掲示板でいいんだろうけれど、わたしが相手にしたのは非IT系ユーザコミュニティだったので、いろいろ手段を駆使してみたのですが、やはりオフラインというか、いわゆる「顔つきあわせて直接話す」が妥当。
その時の、ティーチング、ファシリテーション力が、まだまだ自分に足りないなぁというのは、ひとつ実感として得られたのは収穫だった。そこら辺の修行はどうしたいいのか?やはりボラでWiki運用サポートをするのか?ああ、悪循環。
Wikiとblogは車両の両輪?
かつて、「Wikiとblogは車両の両輪」という説がありましたが、もう、それは終わったというか失敗に終わったような気がしています。
大部分のWikiはこれから、サービス(あえてシステムと言わず)の一部として組み込まれ、パーツとして存在する方向に行くのではないかと思ってます。
その先駆的存在として、はてなキーワードがありますが、これは、文章中の言葉に対して、「はてなキーワード」というWikiページを作成する方向にいったため、失敗した感が否めないように感じています。(時代的にWikipediaの印象に引っ張られすぎたのかもしれない)。
むしろ、いま、ニコニコ動画で採用している、メインコンテンツにWiki的にタグをふる、とか、タグの横にその用語説明として「ニコニコ大百科」というWikiページが存在する方向がうまいな、と。
これは私見ですが、はてなブックマークは、タグ機能のところに「ニコニコ大百科」のようなWikiページ連携をつけたらいいのでは?と思いました。(が、もしかしたら、そのページがさらにブクマされ、新たなタグが貼られ、という無限ループが発生する可能性が・笑。でもそれこそ、Web(網)なのではないかな、と)。
SNSとOpenIDとWikiと
mixiは退会しちゃったのですが、システムがそんなに変わってないとするならば、mixiのマイミクをグループ分けする機能は結構、いけてるというか、それはSNSとして、すごく要な部分な気がしてます。
んでもって、どうも、mixiは今後、必要システムは、外部に連携する方向に持っていくような雰囲気を見せていて、これ具体的にどう動くかわかりませんが、OpenIDによって、連携なのかな。
OpenIDについては不勉強なのですが。
たとえば、mixiで学校時代の友達グループというのを作る。友達っていったって、公式同窓会でもなければ、会いたい仲間内ってのがあるわけで。つまり、mixiでは、そういう仲間内グループをグループ化できる。で、外のシステムにその集まりやらなにやらの連絡掲示板なりWikiなりを立てる。(いまならATND?でもあれって全部オープン状態?)OpenID使って、このグループのみ閲覧・編集可、みたいな連携をすれば、SNSからコミュニティが飛び出して、外部システムを利用できるような気がする。
と、つらつら
と、考えてることを書いてみたけれど、実際のところ、これから、ネットがどうなっていくか、よくわからない。
■ テンプレート能力。
ニコニコ大百科が成功した一つの要素に、ページ生成時に、すでにどういう項目をそのページに穴埋めしたらいいのか、というテンプレートが生成されていること。
これは、すごくうまい手法だと思ったと同時に、Wikiとしての敗北感を強く感じた。(ぐにゃらくんを責めているわけではない)。
Wikiのおもしろさというのは、見出しをどう整えるか、サイドバーをつけるかつけるとしたらそこにどういう見出しを列挙するか、簡単に言うならば、どう、Wikiページ内または、Wikiサイト内を構造化するか、という点に、あった。少なくとも、わたしにとっては。
Wikiは「なんでもできる」といわれる。でも、「何でもできる」ということは、「なんにもできない」ことでもある。「なんにもできない」荒野の前にたたずんで、これから何をどう作り上げていくか。まっさらな白紙を前にして、どんな世界を構築していくか。そこを、人と話したり、考えたり、手を動かすことが、Wikiの楽しみであったはず。
Wikiの運用サポートをしていたときに、コアメンバにならざるをえないというのは、ページやらサイト自体の、「穴埋め」項目をこちら側が考えて行くことだ。(考えて、と、仕向けても、できる人が意外にも少ないことに、驚いた)。その時、そのプロジェクトやらコミュニティに深くコミットせざるを得なくなる。
考える力。構造を生み出す力。これがどこからくるのか。知りたい。
■ (自転車)車載動画をはじめてニコニコ動画にアップしてみました!
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6011793
先週、ニコニコ動画データ分析研究会の時、ただのPに、「shinoさんも車載動画やれば?」とそそのかされ、つい、手を出してしまいました。夜明けのみなとみらいは寒かったよぅ。でも、朝焼けがすごくきれいで、行ったかいはあった!
動画作成で、すごく手間取りました。どうしてうまくできたのか、まだよく理解できてません。最初、Windowsムービーメーカーで編集しようとしたらフリーズしまくりで、aviutlというツールにかえてみたのですが、これが最後、flvにうまく保存できないの。で、aviで保存したのをも一回、Windowsムービーメーカーで吸い込んだら、編集がスムーズにできました。
ニコ動の職人さんたちは本当にすごいなぁ、と、実感いたしました。
あと、車載のほうですが、まぁ、アシスト付自転車です。それに、先日の日記でも紹介した、gorillapodというくねくねした三脚を前カゴにくくりつけ、CANONのIX DIGITALをさしました。動画モードは、スタンダートの320*240の30fpsです。
もう少し、固定をしっかりすれば、もう少し、まともな動画になりそうな気もします。ただ、一回目にして、このgorillapodの三脚のうちの一脚が折れた!二本脚でも、なんとか自転車にひっついてくれてましたが、そのために、あまり早くは走れず。
まだまだ研究課題は多そうですが、なかなか、おもしろい遊びを発掘してしまった気分です。
2009年02月03日(Tue)
■ 2009年度現在使ってるネットサービスを記録するよ。
yucoさんがやっているので、わたしもやろう(人真似小猿ッ子)。
プロバイダ
ネットアクセスに必須なプロバイダ!たぶん、ぷららだと思う。公共住宅共用タイプなので、詳細はよく知らない←いいのか、それで。
ドメイン管理サービス
- ムームードメイン 現在、2つのドメインを保持。
ホスティングサービス
- さくらインターネット ライト freedomcat.comはここ借りてます。
- ロリポップ socoda.netはこちらで。ただ、最近、socoda.netをさくらのスタンダートに移行しようか考え中です。さくらのライトだと、telnetできないのがつらい。(telnetでログインしてvi系使わないとコーディング脳が働かないタイプ)。
blog/日記系サービス
- tDiary ここ。一応、自分の本拠地だと思っている。
- twitter 現在、follow数212,follower数340。見落としたくない人の発言はLDRのほうで閲覧したりしてます。
- Wassr 現在、購読数56。
SBM/クリッピング
- tumblr 主に、猫画像閲覧。うそです。FireFox+tomblooで、読んでるページの気になる箇所をマウスで選択してpostすることが多いかな。それは、言葉を自分の中にインストールする感覚。なるべく短文quoteで行きたいなぁ、と、思ってます。dashboardは、Stylishというアドオン使って画像を切ってます。文章系のみ表示。画像系で好みのtumblrはLDRのほうで眺めてます。主に猫画像。
- はてなブックマーク 技術系などのページをブックマークしてますが、あとでWikiにまとめるつもりでいつもやらない。面倒くさがり。
SNS
- mixi 1/3にて退会。
- ハマっち! 何月だか忘れたけれど、退会。
- facebook 機能が複雑すぎて使いこなせてないけれど、入ってます。リアルで会った人オンリーです。放置気味、かなぁ。
- OpenPNE.jp 最近、招待してもらったばかり。OpenSourceなSNSエンジン開発SNS。技術動向ウォッチのため。
Google系
- GMail よく利用しています。というか、必須!表にさらしてるメールアドレスは、全部、GMailに転送してます。GMailこけたら泣けます。
- Googleカレンダ 昨年、IT勉強会カレンダというのに出会い、ものすごい衝撃を受けました。これを作っているhanazukinさん、リスペクトです。連携して、グーグルグループのMetaConのほうにIT勉強会カレンダ情報ページを作成させてもらいました。Googleカレンダのデータを利用して、いろんなサービスが出てきているのもおもしろいです。
- グーグルグループ いくつかの技術系グループに潜入中。ML会話空間と、Wikiページが作成できるのが、コミュニティ運営系にはいい感じに思えます。
- GoogleNews RSS機能がないので、アラート機能を利用して、気になるニュースキーワードを登録してメールで飛ばすようにしています。
RSS Reader/アンテナ
- LivedoorReader ホームはこれに設定しています。
- はてなアンテナ 周囲の友達に聞いたら、意外とRSS Readerは使わずにはてなアンテナオンリーという人が多いということがわかりました。全部購読するのが大変なので、読み逃したのは、もういいや、という割り切り方。そういうのもいいなぁ、と、思う、今日この頃です。
動画系
- ニコニコ動画 ニコニコ大百科を使いたいがためにプレミアム会員になりましたが、先日、車載動画も作成してアップしてみました。もしかしたら、新境地開拓かもとわくわくしてます。
- YouTube 音楽系で、ごそごそいろいろ閲覧しています。
- Mitter いまひとつ理解していないサービスなのですが、閲覧動画履歴を残したり、まぁ、いろいろと。
Wiki
- ニコニコ大百科 ニコニコ動画と連携したWikiサービス。表向きは匿名ですが、編集時には編集者IDなどがわかります。整形が面倒なので、ばばっとデータだけ貼ってるんですが、整形kobitoさんに助けられています。多謝。
- グーグルグループWiki コミュニティ活動系でWikiページをさくっと作れるのは便利ですね。
- FSWiki 好きです。
- qwikWeb いくつ入っているんだろう。自分で把握していません。
チャット・メッセンジャー系
- Skype 常時起動。でも登録している人は少ないかなぁ。
- Windows Live メッセンジャー たまにしか起動しません。登録者数一人。あれ?
昨年との違い
mixiやめたのが、どうなるか、ですね。寂しくなったら、またもどるかも。(←弱気)
2009年02月04日(Wed)
■ 横浜の最果てへゆく
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6043162
また、車載動画を作ってみました。というか、朝、突然、「109系統に乗りたい」と思い、そのままバス車載動画ジャンルがあることを確認して、(でも確認が足りてない可能性はある。いろいろな意味で)、カメラをもって家を出ました。
109系統は、なんというか、大黒ふ頭方面で働く人のバスで、朝と夕方しか出てません。
でも、ベイブリッジ経由で大黒海釣り公園まで行くんですよ。密かな観光スポットとしておすすめなんですが、ふつうの人は、まぁ、マイカーとかマイバイクとかで行くのでしょう。
で、大黒海釣り公園、行くのはいいんですが帰りが、鶴見駅に行くバスが一時間につき一本!
危うく乗りそびれそうなところで、大黒海釣り公園に入っている釣り道具屋のおじさんに「乗ってきなー」と拾ってもらい、鶴見駅まで送ってもらいました。そんなこともあるんですね〜。
今年に入って、よく、「学生さん?」と言われるのですが、(4回目なら、十分だろう。ちなみに、一人行動の時に限る)、やっぱり「学生さん?」と尋ねられました。もうそんな歳じゃありません。
BGMは、朝、たまたま見つけた初音ミクオリジナル初音ミクが歌うオリジナル曲→「ワールドアウトサイド」‐ニコニコ動画(ββ)の、off vocalバージョン。もうちょっと天気がよかったら、もっとこの曲のイメージにあった動画になっただろうになぁ。リベンジ狙うか。
でも、大黒海釣り公園は、横浜の最果ての果てって感じで、「ワールドアウトサイト」という言葉にはぴったりの場所だと思う。
そういう非日常空間でテキスト打つと、ちょっとリリックになるね。リリック苦手な人は、下は読まない方が身のため。
横浜で海をみるには、 中学生のころは山下公園で満足していたし 数年前まではみなとみらいでもよかったけれど 近年はみなとみらいも宅地開発が発展して 人が増えて もっと、先へ、と、 気づいたら 大黒ふ頭の海づり公園まででてきていた。
バスの本数はないし、 帰りの交通の便は不便だけど 行きなら、横浜駅西口から109系統が大黒ふ頭まで直行している。 それもベイブリッジ経由で。 たった30分で、着いてしまう。 けれど、ふだん車に乗らないわたしにとっては、 ちょっとした小旅行気分を味わうことができる。
帰りは一時間に一本、JR鶴見駅行きのバスがある。 いま、それに乗り遅れて、暖房のきいた、休憩室でポメラを開いて、テキストを書いているところ。
えぇと。話をもどそう。
海が見える家で育った。 でも、見える海は、遊べる海ではなくて、 沿岸は工場地帯でかためられ、 決して近づくことのできない海。
山下公園で みなとみらいで 大黒ふ頭で はじめて海のさざなみをきくことができる。
けれど、どこも、磯の香りはしない。 フェイクな海。 でも、わたしにとってはリアルな海が そんな海。
漁船ではなく 工業用の船が行き来する海。 近未来の風景ではなくて これがリアルな風景。
その中で釣り人たちが魚を釣っている。 渡り鳥たちが空を滑走する。 こんなフェイクのような人工めいた空間に 人間以外の生命がいるのだということに 不思議を覚える。
今日は少し風が強い。 桟橋に入るには入場料がいる。 釣り人は900円。 見学者は100円。 「見学で」と窓口の人に言ったらば まるで変わり者がきた、という感じで 含み笑いをされながら 「今日は寒いよ、お姉さん。でもサルベージが見えるからね」と、言われた。 「サルベージ?」問い返すと 「大きなヤツさ」と返ってきた。
まだもう少し、バスの時間がある。 もう一度、桟橋に出て、 海と挨拶をして 帰ろう。
■ 困ったこと。
今日、気づいたのですが、たださんからのツッコミメールが、どうもGMailのSPAMフィルタにひっかかりやすいみたいです。他の方からのツッコミメールはそんなことないのですが。(なんでだろう?)
先日の、「ニコニコ大百科研究会」日記(本当は、「ニコニコ動画データ分析研究会」が正しいのです)で、書いたとある単語がtypoってたのをツッコミメールで指摘してくださっていたのですが、今日まで気づきませんでした。
たださん、ごめんなさい。ちょっと設定を工夫して、拾い上げるようにがんばります。
■ 95系統
ツッコミメールで高速走る95系統は健在ですか?という質問がきたのですが、95系統は一昨年くらいに廃止されちゃいました。残念!あれがあると、横浜駅西口から一気に港北IKEAにいけたのになぁ。
2009年02月08日(Sun)
■ 横浜へなちょこプログラミング勉強会
き、気がついたら、IT系勉強会のオブザーバになっていました。
よしおかさんが、日記で、社内勉強会をやりたいのに上司が認めてくれなかったらという記事を書かれていて、リンク先の社内で勉強会やりたいと会社に言ったら、「言うまでもない」と断られた。 - 脱エンタープライズ志向を見たら、「横浜」「脱エンタープライズ」「やります!」というキーワードに惹かれ、速攻、hkhumanoid氏にメール。
昨日の今日で、横浜駅界隈で会うことになり、最初は「お話だけでもー」がなぜか、勉強会のフレームワークができあがっていました。(自分が怖いよ)。
あくまでも主宰は、hkhumanoid氏です。shinoは本業が今年はちょい大変状態なので、オブザーバ的な存在でいます。
とりあえず、今日は、「やりたいことは、読書会なのか、アプリ作りなのか?(両方いっぺんにというのはちょっと混乱するだろう。おまけに言語が多様すぎたので)」「目標・目的はなんなのか?」「想定している参加者層は?」「開催形式はどうするのか?」「できる範囲はどのくらいなのか?」などなどを質問していって、方向性を絞り込みました。
結果として、できあがったのが、横浜へなちょこプログラミング勉強会です。(すみません、オブザーバとか言いながら、この勉強会の命名は、shinoがやりました。やっぱりこういうセンスになってまうのは仕方あるめぇ)。
まだ、公式にはあがっていませんが、上記のことを決めたあと、本屋に行って、候補本を探してみました。あとで、公式に掲載されるでしょう。それはあとのお楽しみ、ということで。
ちょこっとヒントを出しますと、アルゴリズムや、ソースコードを読む系の汎用的な基礎力本を候補にしてますので、興味のある方は(横浜在住・在勤でなくとも)ぜひご参加ください。
2009年02月09日(Mon)
■ 社内勉強会の立ち上げについて
社内勉強会の立ち上げについて、そろそろ時効だから書いてもいいかなー。
えーと、もう数年前になっちゃいますが、派遣型PGやってました。(もう「プログラマです」とは言えないな−。「元プログラマです」とは言うけど)。
で、PGやってた最後のころ、所属会社で自社内勉強会立ち上げ、やりました。立ち上げただけで、運営は放置というか、タイミング悪く(?)結婚&妊娠そして退社、で、つきあえなかったのです。ぐすん。
まず、会社に何か要望を出す時。これ、口頭じゃなくて、「稟議書」を作成しました。基本ね。これ、絶対、会社内で自分が何かやりたいときの基本。
OLやってた時も、ExcelVBAの講習会(外部の有料の)を受けさせてもらったのですが、これも稟議書作って上司納得させて、仕事にフィードバックして営業さんに嫌がられました。はっはっは。(いや、ExcelVBA使って営業成績とかグラフ化するようなことをいろいろやったもんだから)。当時、上司だった常務は「おお、これはわかりやすい!」とか喜んでましたが。
(OL時代にひたすらExcelを使い込んだのは、のちに、DBのテーブル設計とか、C言語の構造体とか、そういうデータ構造の基礎を学ぶ良い機会だったと思います←へなちょこだけどな!)。
第二新卒で転職した会社が、派遣型の会社だったので、定期的にどっかに固定メンバが集まるのはなかなかむずかしい環境でした。ので、考えたのが、ともかく、社内メンバ&外注メンバで「勉強会やりたい!」と言い出した人が、勉強会を開けるようなフレームワークを提案しました。
内容的には、ちょっとかっこよさげな名前をつけ(←組織の上の人はこういうかっこいい名前に弱いところがある)、自社内で勉強会を行うことの意義やメリットを書き(そしてデメリットは控えめに←でも「こうすればメリットになるよ!」みたいなことも書いたように思う)、開催方法案をいくつか書いて、上司提出。
そのうちのひとつが、自社内勉強会受付窓口を作ってくださいというような内容で、稟議書ですから、社内であちこち回って、承認くだりました。結局、ひとつの固定した勉強会そのものというよりも、「勉強会やりたい」という人が活動しやすい下地を作った(というか作ってもらった)感じです。
退社してから噂で聞いたところ、(ちゃんと書面にした)良い勉強会企画をその窓口に提出した人の中には、予算がついて、のちにベンチャー化したとかしないとか。(よく知らないけど)。
まぁ、わたしは「きっかけ」作りだけで、実際に社内勉強会やりませんでした。残念だなぁ。
と、言いつつ、shino個人レベルでは、ともかく自社でもベテランと言われている人や、外注とかの個人事業主レベルで動いてるような人捕まえて、あれこれ質問しまくったり、帰りの方角が一緒だったら、とっつかまえて本屋行って、「この本はこういうことが書いてある」とかああだこうだ教えてもらいました。あれが一種の勉強会だったかなぁ。
2009年02月10日(Tue)
■ Essence of Wiki研究会
オープンな公式サイトをネット上に作っていないのですが、クローズドに、Wikiについて研究する会を行っています。勉強会と異なり、メンバがメンバだけに、主に論文を作成し、学会に出すという形式で活動をしています。
「Essence of Wiki」とは、Wikiとはふつう「簡単なもの」という風にとらえられやすいのですが、じつは使いこなすのは、むずかしいのではないか、いや、実際、使っていて、「共同」でコミットするのは難しいぞ、また、Wikiは本来フラットなものだけれど、その中で構造化が行われるのはかなりのリテラシが必要だぞ、というのが、shinoの感触としてありまして、そこら辺を追求したいという目標(?)を持った研究会です。
主要メンバは、etoさん、svslabさん、SHIMADAさん、shinoです。
わたしをのぞいては、プログラミングなり、情報工学なり、情報学についてのエキスパート揃いで、毎回、このメンバでミーティングをするたびに、いかに自分が無知であり、愚かであるかということを思い知らされます。
ミーティングの内容については具体的に書きませんが、いまは、主に、svslabさんのターンで、qwikWebのアクセスログと昨年とったアンケートをもとに、ごにょごにょしています。一応、アウトプットの目安は今年の3月から4月あたり。どこかの学会に提出されると思います。(と、軽くsvslabさんにプレッシャーをかけてみる)。
ちなみにアンケート集計に関して、データマイニングを利用するということで、まったく初学のわたしには、「数式を使わないデータマイニング入門 〜隠れた法則を発見する〜」岡嶋裕史著をすすめられました。(この本の感想についてはまた後で)
毎回、ミーティングのたびに、うまいなぁ、と、思うことをひとつ記します。etoさんの人への仕事(課題)の振り方。毎回、「○○のシナリオはどうなってるの?」という台詞がでます。これは、論文の構成をさしている場合もあるし、プロジェクトの進行をさしている場合もあるし、さまざまな事柄を示していますが、指示をひとつひとつ出すのではなく、担当者に考えさせる。
わたしは、つい、細かにダンドリを考えて、こう動いたら、次はこう動いて、と、指示を出してしまいがちなのですが、これは見習いたい!でないといつまでたっても引継ができないプロジェクトばかり作ることになる、と、思いました。
その後のお茶タイムで、etoさんに、「shinoさんも論文書きなさい」とハンドアックスを投げられ、shino流血 orz.
い、いや、書けるものなら、書きたいですよ!
しかし、mixiをやめて、この日記を再び本拠地として書きはじめて気がつきました。shino、文章力ない……。がくっ。
etoさんには「これだけ書ける人が周りにいる状況だからともかく何か書き始めたら、がんがんハンドアックスが飛んできて、絶対、書けるはずだから」と叱咤されました。
が、がんばります……。(今年は無理だけど!←宣言しておく)
■ 読書会について
その後の帰り道、svslabさんに読書会についていくつかアドバイスをもらいました。そのうちのひとつ。
- 数学系の書籍を読む場合は、例題のほかに、自分で「例題をつくる」
実際に、使ってみることによって、理解が深まる、ということです。これは他のプログラミング系の本を読むにしても同じことかもしれません。
ひとつの言語で書かれたことが、ほかの言語でどう表現できるか考える、など。
いま、横浜へなちょこプログラミング勉強会では、読書会を開こうとしていますが、進行の仕方に少し仕掛けを作るヒントが与えられたように思えました。
■ 「数式を使わないデータマイニング入門 〜隠れた法則を発見する〜」
数式を使わないデータマイニング入門 隠れた法則を発見する (光文社新書)
光文社
¥ 735
データマイニングとは何か、と、一言で表現するならば、大量の情報の中から、「使える」法則性を発見すること、だとshinoは理解しました。
大量の情報から法則を取り出す手法はさまざまにあります。この本は、「数式を使わない」とうたっているので、その手法については大ざっぱに「回帰分析」「決定木」「クラスタ分析」「自己組織化マップ」「連関規則」「ニューラルネット」について概要を説明しています。
もう少し詳しい書籍になると、これらの「数式」や「プログラミング」の例題が出てくるのでしょう。(たとえば「集合知プログラミング」など。未読ですが)。
データマイニングは位置づけ的には、統計分析の延長線上にあるそうですが、決定的に違うのは、「取り扱う情報が、質と量において異なる」(p.10)だそうです。
そして、データマイニングにおいて重要なのは、見つけた「法則」が使えるかどうか、またどう使うかの意味付けを、「人間が行う」(p.31)ことだそうです。
「法則」が見つかったとしても、それが使えるものかどうか、またその「法則」の意味づけは、人間でないと判断がつかないというのが作者の主張です。
データマイニングの手法について、概要を理解するにはわかりやすい本ですが、最後に、現在、データマイニングで採取される情報がインターネットが主流である点から、知らないうちに、自分個人の情報も利用されているという、監視社会問題について警鐘をし、この本は終わります。わたしとしては、もう少し、「法則」の意味付けの例をそのページ分増やしてほしかったなという印象で終わりました。
(しかし、データマイニングの各手法については、もう一度、再読して、消化する必要あり)。
2009年02月12日(Thu)
■ デブサミ2009に行ってきた。
Ruby1.9の現状と導入ポイント
ぜんぜんRubystじゃないくせに、ひとつのインタプリタ言語のバージョン変わる時、どういうことが必要か、どういう動きがあるのかを知りたくて、Yuguiさんのセッションを聞いてきました。
で、得たことは、過去のことはばっさり捨てる。未来のことは曖昧だけど、何かあるだろうという認識でおさえとく。3年くらいは保証する?ということでした。
もちろん、過去の1.8系バージョンのマイナーブランチはまたバグ対応なりなんなりでアップしていくけれど、それは、1.9系ではみない。別世界という認識。
いや、重要なのは、そういうバージョンがとか、ブランチがどうのという話ではなく、その前の、過去の積み重ねは積み重ねとして尊重しつつもばっさり切り離し、自分がみるべき今をはっきりさせつつ、しかし、未来が曖昧であってもそれはそのときに任せるという、姿勢。これって、繊細かつ強靱でないとできない、その相反する神経を、いったいどこで保っているのか。ある種のプログラミングとはかけ離れた、人間の心のバランスの取り方の謎だけが、残りました。
コミュニティから選出のLT大会
最初に言っていいですか。「Wikiばな」が入らなかったのが悔しいです。活動したいな。うぅ。
しかも最初のよしおか氏の勉強会勉強会のLTで「横浜へなちょこプログラミング勉強会」がネタにされていて、吹いた。ネタのまま終わるか、本気(と書いてマジと読む)に進むか、さぁ、どうでしょう。がんがれ、主催のくにますくん!
スライドいっさいなしの本職コントのようなLTがあったと思ったら、営業さん二人組だったり。
かと思いきや、オブジェクト倶楽部の方の発表で、日本で夫婦二人だけでマンションを造った「沢田マンション」の見学の話を聞けてすごい興奮した(一応、ご主人は本職の建築士さんらしいのですが)。まさに「パターンランゲージによる住まいづくり」じゃないですか!残念ながら、司会さんはパターンランゲージについてはあまり興味がないらしくそこら辺スルーされてたのが惜しい!あとで「沢田マンション」チェックする!(パターンランゲージはWikiにすごい影響を与えている建築思想です)。
あと、最後のセッションでは、約10年前に、当時わたしが現役PGだったころ、オブジェクト指向を指南にきてくださった先生が、LTをされてて(事前に先生の活躍してるMLに潜入して情報はつかんでたのですが)、そのなんていうか、10年前と今とのキャラクターの180度の違いにぶっ飛びましたが、あとでご挨拶にうかがったら「いやぁ、LTですからあのくらい、やらないと」と。
LTって、もしかして、IT業界のコントなんだろうか?いや、そうに違いない!と確信した一日でありました。
■ 小打ち合わせ
デブサミ帰りにくにますくん捕まえて、小一時間ほど小打ち合わせ。あとはまかせたぞ〜。