2009年02月01日(Sun)
■ Wikiに関する2,3の事柄。
なんとなく思ったことをつらつら書きます。
Wiki運用サポートについて
ここ数年3本くらいの非IT系コミュニティにWiki導入する運用サポート支援行いました。
で、気づいたのが、サポート支援のつもりが、いつの間にかコアメンバになってしまうという危険性。(なので、当分、ちゃんとペイのある仕事でない限り、ボラではWiki運用などホームページ運用サポートはしません。少なくとも自分が積極的に関わっていくコミュニティ意外では←これは決して意地悪とかそういうので言ってるのではなく、割かれる時間、精神的な負荷からみて、どう考えてもプライベートに歪みが生じすぎる)。
あと、もうひとつ気づいたのは、いや、今更なんですが、Wikiサイトを構築、運用するには、別に「会話空間」というのが必要だということ。
「会話空間」。これ、ネット慣れしたユーザならば、MLとかSNSとか掲示板でいいんだろうけれど、わたしが相手にしたのは非IT系ユーザコミュニティだったので、いろいろ手段を駆使してみたのですが、やはりオフラインというか、いわゆる「顔つきあわせて直接話す」が妥当。
その時の、ティーチング、ファシリテーション力が、まだまだ自分に足りないなぁというのは、ひとつ実感として得られたのは収穫だった。そこら辺の修行はどうしたいいのか?やはりボラでWiki運用サポートをするのか?ああ、悪循環。
Wikiとblogは車両の両輪?
かつて、「Wikiとblogは車両の両輪」という説がありましたが、もう、それは終わったというか失敗に終わったような気がしています。
大部分のWikiはこれから、サービス(あえてシステムと言わず)の一部として組み込まれ、パーツとして存在する方向に行くのではないかと思ってます。
その先駆的存在として、はてなキーワードがありますが、これは、文章中の言葉に対して、「はてなキーワード」というWikiページを作成する方向にいったため、失敗した感が否めないように感じています。(時代的にWikipediaの印象に引っ張られすぎたのかもしれない)。
むしろ、いま、ニコニコ動画で採用している、メインコンテンツにWiki的にタグをふる、とか、タグの横にその用語説明として「ニコニコ大百科」というWikiページが存在する方向がうまいな、と。
これは私見ですが、はてなブックマークは、タグ機能のところに「ニコニコ大百科」のようなWikiページ連携をつけたらいいのでは?と思いました。(が、もしかしたら、そのページがさらにブクマされ、新たなタグが貼られ、という無限ループが発生する可能性が・笑。でもそれこそ、Web(網)なのではないかな、と)。
SNSとOpenIDとWikiと
mixiは退会しちゃったのですが、システムがそんなに変わってないとするならば、mixiのマイミクをグループ分けする機能は結構、いけてるというか、それはSNSとして、すごく要な部分な気がしてます。
んでもって、どうも、mixiは今後、必要システムは、外部に連携する方向に持っていくような雰囲気を見せていて、これ具体的にどう動くかわかりませんが、OpenIDによって、連携なのかな。
OpenIDについては不勉強なのですが。
たとえば、mixiで学校時代の友達グループというのを作る。友達っていったって、公式同窓会でもなければ、会いたい仲間内ってのがあるわけで。つまり、mixiでは、そういう仲間内グループをグループ化できる。で、外のシステムにその集まりやらなにやらの連絡掲示板なりWikiなりを立てる。(いまならATND?でもあれって全部オープン状態?)OpenID使って、このグループのみ閲覧・編集可、みたいな連携をすれば、SNSからコミュニティが飛び出して、外部システムを利用できるような気がする。
と、つらつら
と、考えてることを書いてみたけれど、実際のところ、これから、ネットがどうなっていくか、よくわからない。
■ テンプレート能力。
ニコニコ大百科が成功した一つの要素に、ページ生成時に、すでにどういう項目をそのページに穴埋めしたらいいのか、というテンプレートが生成されていること。
これは、すごくうまい手法だと思ったと同時に、Wikiとしての敗北感を強く感じた。(ぐにゃらくんを責めているわけではない)。
Wikiのおもしろさというのは、見出しをどう整えるか、サイドバーをつけるかつけるとしたらそこにどういう見出しを列挙するか、簡単に言うならば、どう、Wikiページ内または、Wikiサイト内を構造化するか、という点に、あった。少なくとも、わたしにとっては。
Wikiは「なんでもできる」といわれる。でも、「何でもできる」ということは、「なんにもできない」ことでもある。「なんにもできない」荒野の前にたたずんで、これから何をどう作り上げていくか。まっさらな白紙を前にして、どんな世界を構築していくか。そこを、人と話したり、考えたり、手を動かすことが、Wikiの楽しみであったはず。
Wikiの運用サポートをしていたときに、コアメンバにならざるをえないというのは、ページやらサイト自体の、「穴埋め」項目をこちら側が考えて行くことだ。(考えて、と、仕向けても、できる人が意外にも少ないことに、驚いた)。その時、そのプロジェクトやらコミュニティに深くコミットせざるを得なくなる。
考える力。構造を生み出す力。これがどこからくるのか。知りたい。
■ (自転車)車載動画をはじめてニコニコ動画にアップしてみました!
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6011793
先週、ニコニコ動画データ分析研究会の時、ただのPに、「shinoさんも車載動画やれば?」とそそのかされ、つい、手を出してしまいました。夜明けのみなとみらいは寒かったよぅ。でも、朝焼けがすごくきれいで、行ったかいはあった!
動画作成で、すごく手間取りました。どうしてうまくできたのか、まだよく理解できてません。最初、Windowsムービーメーカーで編集しようとしたらフリーズしまくりで、aviutlというツールにかえてみたのですが、これが最後、flvにうまく保存できないの。で、aviで保存したのをも一回、Windowsムービーメーカーで吸い込んだら、編集がスムーズにできました。
ニコ動の職人さんたちは本当にすごいなぁ、と、実感いたしました。
あと、車載のほうですが、まぁ、アシスト付自転車です。それに、先日の日記でも紹介した、gorillapodというくねくねした三脚を前カゴにくくりつけ、CANONのIX DIGITALをさしました。動画モードは、スタンダートの320*240の30fpsです。
もう少し、固定をしっかりすれば、もう少し、まともな動画になりそうな気もします。ただ、一回目にして、このgorillapodの三脚のうちの一脚が折れた!二本脚でも、なんとか自転車にひっついてくれてましたが、そのために、あまり早くは走れず。
まだまだ研究課題は多そうですが、なかなか、おもしろい遊びを発掘してしまった気分です。