2013年08月02日(Fri)
■ 果物を食べる。
友の会の集まりで、食べものについて学んだ時、果物を一日、150g取るのが理想的と言われた。
そう言われても、なかなか果物をとるのが難しい。食べたもの調べをしても、わたしは果物はゼロという日もごろごろあった。食べてもバナナばかり。
また、別の日の、友の会の集まりに行った時、今日食べてきた朝食について四、五人で1グループになって話し合いましょうという機会があった。
その時に、朝から果物を複数種類、優雅にとっている方がいた。清楚で明るく知的な雰囲気のあるマダムと言うにふさわしいような方だった。
その方曰く、買ってきた果物はすぐにカッティングして、タッパーに入れて冷蔵庫にストックすること。そうすると、食事や軽食のたびにいちいち果物をカッティングする手間が省けて、気軽に、そして一回に一種類ではなく、何種類か少しずつとることができるのよと、果物の食べ方のコツを教えてくださった。
わたしは果物って食べる直前にカッティングするものだと思い込んでいた。
それから注意してチェーン系列の大手スーパーの果物売り場を眺めると、果物売り場は二分され、まるのままの果物売り場の他に、すでにカッティングしてある果物をプラ容器に詰めて売っているコーナーがそれなりに面積をとって立派にあった。へー。(そして、カッティングフルーツは、まるのままの果物よりも、ややお高い)。
なるほど、食べる直前でなくて、買ってきてすぐにカッティングしてタッパーに保存しても、果物って大丈夫なものなんだなと、初めて知った。意識した。
それで、ここのところ、さっそく実行してみている。買ってくるのはまるのままの果物。グレープフルーツ、パイナップル、メロン、キウイ、スイカ…。買ってきたらまとめてカッティング。タッパーに詰めて冷蔵庫保存。食後や軽食にちょくちょく、果物を出す。確かに果物生活が豊かになってきた!
2013年08月03日(Sat)
■ iOSのDraftPadとWindowsの秀丸の連携。
テキストファイルをiOSとWindows間で共有しつつ編集するのに、この方法が便利かなと思い設定してみた。設定、備忘メモ。
- iOSではDraftPadを利用する。
- アシストにdropboxx(ファイル指定&読み込み用)と同ページにある"1行目をファイル名にする保存用"アシストの2つを入れる。
- 初回、保存用アシストでDropBoxの認証を通し、ファイルを保存する。
- Windowsでは秀丸を利用する。
- デフォルトのエンコードの種類をUTF-8にする。
- [その他]→[動作環境]→[上級者向け]チェック→[ファイル]→[エンコード1]→Unicode(UTF-8)を一番上に移動する(右図参照)→[OK]
- ファイルの一行目をファイル名にする秀丸マクロを入れる。参考百色ストライプ • 『Evernote』と『秀丸』と『ひとりWiki』の連携で快適メモ生活!
- (好み)キー割り当てでCtrl+Dに上記のマクロを割り当てる。(Ctrl+Sが保存なので、Ctrl+DはDropBox&DraftPad向け保存ということで)。
- デフォルトのエンコードの種類をUTF-8にする。
//マクロファイル用のフォルダにファイル保存 $saveFile = "C:\\Users\\User\\Dropbox\\DraftPad\\" + leftstr(gettext(seltopx, 1, 0, 0),strlen(gettext(seltopx, 1, 0, 0))-2) + ".txt"; message "以下に保存します。- " + $saveFile; saveas $saveFile;
"C:\\Users\\User\\Dropbox\\DraftPad\\"は適宜、dropboxのdraftpadフォルダのパスに読み替える。マクロはShift-JISで保存して登録した。
2013年08月05日(Mon)
■ 山月記を読んだ。
だるいなぁとか、さみしいなぁとか、そういうことをtwitterなどでつぶやくことはよくないと何かで読んで、それからなるべくそうしたことは、Google検索窓にぽいっと放り込むようにしてる。
twitterでつぶやいたって、何の手応えもかえってこないものだけど、Googleにかかればあら不思議。同じように喘いでいる人々の嘆息が、ざくざくと出てくるのだ。そこで自分だけでないのだなぁ、と、慰められることもあれば、それが小町や知恵袋だったりして徹底的に「あなたの認識が甘い!」と叩かれているようなこともある。
昨日、ぽいっと放り込んだ言葉は、「さみし過ぎて発狂しそう」。そのトップヒットがこちらのページだった。
1人が孤独過ぎて寂しさにもう辛くて辛くて発狂しそうです。 いつまで続くのでしょ... - Yahoo!知恵袋
そのベストアンサーがこれ。
山月記(さんげつき)を読んでみてください。 まさに今のあなたです。
山月記か。大昔、さらっと読んだ気もするけど、孤独過ぎて発狂しそうな人がベストアンサーにしているならば効いたのか、と、青空文庫からダウンロードして読んでみた。
ひとりの男が居て、若い頃は大層なインテリでそれなりの仕事もしていたし妻子もいたのだけど、自ら孤独を好み人から遠ざかっているうちに、落ちぶれてきて、ある日、虎に変化してしまった。作中ではそう呼んでないけど、便宜的にその男を虎になった男、虎男(とらおとこ)とでも勝手に呼ぼうか。
虎男が虎になってから数年たった時に旧友が通りかかり、二人で会話したのだが、そこで虎男の罪業がつまびらかになる。山月記は、人間が虎になった摩訶不思議のファンタジーではなく、虎への変化の元となった原因、言い換えるなら罪業こそが核心の物語だ。
虎男の罪業は何だろうか。
虎男の人生には二つの大切なものがあった。一つは男自身が持つ詩作をする芸術的才能。もう一つは男の妻子。
人間としての良心や、悔いる心があるならば、虎に変化し残してきてしまった妻子を心配し、友人に託すことを最優先にするだろう。だが虎男は妻子よりも、自身が詩作した作品を友人に託すことを優先した。
虎男はこの時、人間の意識を保てる時間が少なくなり、旧友を旧友として認識できる時間はそんなに多くないことを自覚していた。もしかしたら会話をしている最中に、人間としての意識が途切れるかもしれない。そして、旧友を食い殺してしまうかもしれない。そんな切羽詰まった再会の中で、虎男は妻子よりも、エゴを優先した。
虎男にとっては、周りの人々よりも、妻子よりも、自分の才能が第一というエゴがあった。これが、虎男の罪業だ。他人を大切にせず、孤独を好み、自分の才能だけを尊んできた罪業の成れの果てが、異形の化身として虎になった惨めな人生だ。
さて、山月記を踏まえて、もう一度、かの 1人が孤独過ぎて寂しさにもう辛くて辛くて発狂しそうです。 いつまで続くのでしょ... - Yahoo!知恵袋を振り返るならば、寂しすぎて発狂しそうな人は、他人を大事にしていなかったことに気がついたのかもしれない。まだ発狂しそうなだけで踏みとどまっているならば、虎男の犯した罪の二の轍を踏まないよう注意すること。それができるならば。
現実に、虎に変化するという物理現象はおこりえないけれど、人間のまま精神が異形の者になることはありうる。
その昔、わたしが高校生の頃、山月記を読んだ時はまだ寂しすぎて異形な者になるなんて体験をしてなかった。
山月記では虎になった異形の惨めさがよく描かれてるけど、高校生の頃は変化したのが蛙や蟻じゃなくて虎だったり、最後に咆哮する場面がカッコよかったりするせいで、今ひとつその惨めさを読み取れてなかった気がする。むしろカッコいいとさえ思っていた節がある。
しかし、40も目前になれば、寂しすぎておかしくなってくる自分、という体験はどこかしらで経てきているので、あのおかしくなった時の惨めな攻撃的な精神の比喩としての虎など非常によくわかった。この本は、今また読んで良かったな、と、思った。
2013年08月08日(Thu)
■ 夫の誕生日にcheeroのダンボー充電器を買った。
cheero Power Plus 10400mAh DANBOARD Version マルチデバイス対応モバイルバッテリー
cheero mart
¥ 3,750
これは何かと言うと、携帯やiPhoneを充電できるモバイルバッテリー。Amazonとのコラボ製品で、Amazonのダンボールのデザインされててかわいいのです。顔みたい。顔だよね。
いま、大人気商品で、一時は正規の値段 3750円のものが売り切れて、転売もので6000-8000円まで値上がりしてたのです。
かわいい…ほしい…高い…と思ってた時に、7月下旬、ようやく値下がりして、正規のお値段に。ポチッとしたのだけど、届くのが数週間先!
実際、そんなに待たされず、昨日届きました。
で。
夫が少し前に誕生日だったので、ためしに「誕生日プレゼントにこれいる?」と良き妻を装って聞いてみたのです。ほんとは自分が欲しかったけど。
「誕生日はもう終わったけど…」 「いや、在庫不足で間に合わなかったんだよー。 いらないならわたしが使うから」←嘘をつけ 「これ、500回しか充電出来ないけど」 「大容量で、一回の充電で二、三回モバイル機器充電できるから、 最低、一年は持つでしょ」←うっかりフォローを 「じゃあもらっておこうか」
ちっ。(わたしが欲しかったんだけどな!)
と、妻も夫もしぶしぶで。今日、夫はダンボーを会社に持っていったのですが。
帰宅したらやけに上機嫌で、ダンボー、人気あるんだねー、会社で持ってる人や発送待ちの人がいたよー。と。
良かったねー、夫、忙しすぎて人気ガジェットもチェックする暇ないもんねー。(正確に言うと互いのガジェットの好みがちょっと違うので守備範囲ではなかったのだと思うけど)
やっぱりね、見せっこして、これ持ってるんだとプチ自慢できるのは楽しいよね。夫にダンボーはあげて良かったんだよ。
と、身近にガジェット自慢できる友達のいないわたしは納得することにしました。
ダンボーの充電器、気の利いた妻からの夫へのプレゼントに最適です。
cheero Power Plus 10400mAh DANBOARD Version マルチデバイス対応モバイルバッテリー
cheero mart
¥ 3,750
2013年08月21日(Wed)
■ ジョンストン海峡のオルカの話。『Wee a wu』と『オルカ』
少し前に、twitter経由でスプリンガーという名のオルカを知った。2002年、当時2歳だったオルカの女の子が、定住していたカナダの海域から姿を消し、3-400km離れたアメリカのシアトル付近で迷子になっているのを発見され、人間の手で元の群れに返されたという話だ。
発見された時、母親の姿がなく、亡くなったことが推察され、孤児になったオルカの子が、群れに戻った時、オルカ達がどんな反応をするかが研究者やマスコミの注目を集めたらしい。ウェブ上では、当時、その現場にいたオルカラボのスタッフの方のブログが詳しい。
調べてみたら、このブログの著者三屋智子さんは、過去にスプリンガーの話を含めて、オルカとの交わりの体験をまとめたエッセイ『Wee a wu カナダ、ハンソン島、オルカ日記』を出版されているとのことで、図書館で借りて読んでみた。
wee a wu―カナダ、ハンソン島、オルカ日記
山と溪谷社
¥ 1,680
そして、オルカ繋がりで思い出し、もう一冊、学校教科書にもエッセイが掲載されている海獣フォトグラファーの水口博也さんのことも思い出し、著作『オルカ』を借りてみた。
オルカ―海の王シャチと風の物語 (ハヤカワ文庫NF)
早川書房
¥ 672
借りる時、わたしは意図してなかったけれど、この二冊はまったく同じ海域、バンクーバー島が面するジョンストン海峡が舞台で、水口博也さんの『オルカ』が1990年代の様子を、三屋智子さんの『Wee a wu』が2000年代の様子を描いたものだった。
オルカの寿命は50-60年、長生きするものは80歳近い個体もいるとのことで、年代は違うけれど、どちらの本にも登場するオルカが複数頭居て、ちょっとした続きものの物語を読んでいる気分になれた。こんな体験は滅多にないので、面白かった。
海や自然、オルカの生態の描写は教科書に掲載されるくらいの安定した執筆力のある水口博也さんのエッセイが数段上手かったけど、まだスプリンガーが生まれる前の時代のことで、迷子になった仔オルカの感動の帰還については三屋智子さんのエッセイが思わず涙ぐんでしまうくらいに感動的だった。
ところで、蛇足だけれど、20年くらい前、水口博也さんがイルカやクジラの鳴き声を録音したものをまとめたCDを出され、その記念トークショーに行ったことがある。
その時の質問コーナーで、水中の音声の拾い方を、思い切って手をあげて質問してみたのだけど、その時は「ビニールなどでマイクが濡れないように覆って、海中にぽちゃんと入れるだけですよ」と回答いただいた記憶がある。
今回、『オルカ』を読んでいたら、マイクを保護する製品がもう少し詳しく書かれていて、20年経って、わたしはようやっと真相がわかってスッキリしたけど、トークショーで(当時)若い女子から出てきた質問にどこまで答えるか水口さんは少しお困りになられたかもと思うと、ちょっとおかしくなって笑ってしまった。
水さえ遮断してくれれば何でもよかったが、とりわけ薬局で手に入れることのできるゴム製品は、その薄さと丈夫さと簡便さゆえに申し分のない材料だった。--『オルカ』p.242
そして直接、固有名詞を出すことを避けた、でも大人が読めば、ああ、アレかと分かる書き方に、水口博也さんのエッセイはやっぱり良いなぁ、と、思ったのだった。
2013年08月31日(Sat)
■ 荒崎海岸を観に行った。
横浜駅でこどもを見送ったあと、今日は一人で何もすることがないと気がついた。京急の改札を眺めた瞬間、海へ行きたいことを思い出し、そのまま電車に飛び乗った。
行き先は三浦半島にある荒崎海岸。
荒崎海岸は、京急三崎口駅からバスで25分、バス停から徒歩5分ほどにある海岸で、砂浜ではなく岩がメインの荒々しい磯。
考えなしに行ってしまい、台風15号が消失したとはいえ、熱帯低気圧になって迫り、風が強くてまいった。
ふだんの波がどのくらいかわからないけど、荒崎という名前だけあって、猛々しい波が磯にうちつけて水飛沫を飛ばしてきた*1。
それでも、入り組んだ磯の穏やかなところで、海に浸ったり、釣りをしたり楽しんでいる家族はそこそこ居た。
着替え場所はないけれど、7/20-8/31限定で、すぐ脇の荒崎公園にあるトイレ脇に足洗い場という名のシャワーがあった。海水浴をするなら来年かな…。
行ってみてわかったのだけど、荒崎海岸から和田長浜海岸は、三浦半島特有の切り立った崖下を海ぎりぎりに巡るハイキングコースになっていた。
わたしは弁天島の先まで行ってみた。つっかけサンダルとロングスカートにショルダーバッグというアウトドア要素のまったくない格好では、とても渡れない箇所に出くわしてしまって、そこで引き返した。風が間断なく吹き付けて、波も高く、もし、海に足を滑らしたら、と、思うと、ちょっと怖くなってしまったのだ。
まあ、海水浴客は躊躇せずに往来していたから、それほど難易度高いわけではないと思うけど。
このコースは、秋の深まった季節の引き潮の時に、ちゃんとトレッキングシューズをはいて、散歩すると楽しめそうだとも思った。
*1 帰りに、バスに乗って三崎口駅に戻る時、風のせいで、あたり一面、畑からの土埃。すっかり茶色のスモークが張っていたのにはおののいた。確かに風が強い日に該当するので、その分を差し引けば、ふだんはもう少し波風穏やかなのだと思う。