2012年02月15日(Wed)
■ 『この地球を受け継ぐ者へ 人力地球縦断プロジェクト「P2P」の全記録』 石川直樹
北極点から南極点まで、カントリースキー、自転車などなるべく人力で七カ国八名の20代男女で、旅した記録。
旅は自然とのふれあいよりもむしろ、八名のチームワーキングや、各地で行われたプレゼンなどについて印象的に記されている。好き嫌いミーティングというのがあり、二人一組になって互いの好きなところ嫌いなところを率直に指摘するというのが、旅の途中、何度かあったようだ。具体的なことは触れられてはいなくて少し残念。
この旅の他の参加者のレポートも読みたいと思った。特に、最年少参加で韓国人のジェイは、参加する前はレールが敷かれたまにはホテルにも泊まるようなツアーだと誤解していたけれど、旅を通してメンバーとぶつかりあいつつ、だんだんに受け止めるものも出てきただろうその成長、振り返りを本人自身がどう表現したのだろうか。
あと、旅の最終盤の南極で足が凍傷になりかけたメンバーがいたけれど、その後どうなったのか気になった。