2009年07月04日(Sat)
■ 勉強会の公共性
(MetaConのMLに投稿しようかと思いましたが、ちょっと議論として続ける気力がいまはないので、メモ書きとしてこちらに記しておきます)。
勉強会を考えるときに、「営利」「非営利」を考えるとちょっとおもしろいかなぁ、と、ある方のミニブログでの発言をみていて思いました。
キーワード、「営利と非営利の境目」で検索してみたらおもしろそうなテキストにいくつかヒットしたので記しておきます。
- 非営利組織と営利組織の境目と本質的な違い
- 第3回 非営利法人ワーキング・グループ
どちらも、現在、「営利的組織と非営利的組織の境目が失われつつある」点を指摘しているのは 興味深く、また、「非営利組織と営利組織の境目と本質的な違い」に、
- (非営利組織は)公共財
- (非営利組織は)"市場にも委ねても政府に委ねても、十分に解決することができない、しかし重要で身近な社会問題の解決を担う"
という記述があったのが、目を引きました。
そこからつらつらと、 「勉強会の公共性」というのは、ひとつ考えるにあたいするテーマかなぁ、と、思いました。 (公共性というのは、たぶん、オープンソースとかインターネットにも共通してあるテーマですよね。 「勉強会、オープンソース、インターネット」を考えるときに「公共性」をそれらをつなぐものとして もってくるといいのかなぁ、とか。ミスリードだったらごめんなさい……←ちょっとまだ 咀嚼しきれてないで言っています)
すこし調べてみただけなのですが、「公共」と「公共性」は異なるものみたいです。「公共」が行政的なものを指すならば、「公共性」は「『私』は飛び出しているが『公』でもないグレーゾーン的なもの」みたいです。社会学なのかな。むずかしいことはわかりませんが。
例えば、村に一つの井戸を村人総出で掘って共同利用することは、きわめて公共性の高い活動であり、結果として、個人にも私人[2]にも恩恵をもたらす。ある種の協働や個人的なおこないが不特定多数の他人に、結果として広く利益をもたらすような状況
[公共 - Wikipediaより引用]
共和国っていうのはリパブリックでしょ。フランス革命の三色旗っていうのは誰でも知っている「自由、平等、友愛」の象徴で、自由と平等は日本でもよく議論されるけど、友情の話が抜けている。でも公共性の話って、それがないことには始まらないと思うんですよね。
[公共性とは?より引用]
勉強会カンファレンス セッション2「行政をHackせよ!」の感想の感想。
勉強会カンファレンス2009のセッション2の感想(だと思う)に、こんなものをアンケートでいただきました。
後半のセッションはどこか違和感を感じました。うまく言語化できない。
[勉強会カンファレンス2009アンケートより引用]
今回、「公共」と「公共性」の言葉に違いがあることがわかり、セッション2では、「行政=公共」と「勉強会」をつなげすぎたところに、その違和感の理由があるように思いました。じつは、発表しながら、わたしも違和感があったのです!(をゐ
勉強会=公共(行政)的存在というよりも(ただあのときの文脈は「勉強会=行政」ということではなく「勉強会が行政と関わるには」って文脈だった点はご注意ください)、勉強会=公共性のある存在、と言ったほうが、よりフィット感がありますね。セッション2は行政(公共)と勉強会のつながりを前面に出しすぎたので、上記のような感想がでてきたのは、当然かも。(いや、当然だ←断定)。