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shinoのときどき日記


2014年06月24日(Tue)

行政の育児支援に感謝していること。そして、これからも期待していること。

わたしは2003年に一子目、2005年に二子目を出産、育児している主婦です。2003年から、行政主催の赤ちゃん教室に顔を出したり、育児サークルを主催したりしました。

そこではいろいろな経験を得て、それぞれの背景で、ただ同じような時期に赤ちゃんを産んだというだけで、集まるさまざまな女性がいました。

その時に関わってくれたのは、区役所の保健師さんです。

赤ちゃんの栄養状態や予防接種に関して教えてくださったりもしたのですが、一歩引いて、そして、育児をしている当事者にもいろいろな人が居るということを母親たちに教えてくれたり、母親の育児不安のサポートをしてくれました。

二つ、具体的な話をします。

一つ目は赤ちゃん教室で保健師さんが教えて下さったことです。女性が中絶や流産で赤ちゃんを亡くしている人が10人に1人居る、ということです。保健師さんはそれ以上は語られませんでしたが、その場には20-30人の女性が居たので、その割合から考えると、その場にも赤ちゃんを亡くされた悲しみを持ちつつ、黙ってみんなと同じように微笑んでいる方が居るのかもしれないな、と、思いました。

二つ目は育児サークルに出向いて顔を出して下さった保健師さんです。育児サークルは固定したメンバーではなく、週の決まった時間に共同住宅のコミュニティルームの鍵をコアメンバーが当番で開けて、赤ちゃんの居る方はどなたでもどうぞいらして、赤ちゃんを遊ばせながら井戸端会議をしていってくださいというものでした。

三年間ほど自主的に続けたのですが、女性の登録者数は延100人を超え、そんなサークルがあると聞きつけた保健師さんが顔を出して下さったのです。(こちらからは頼んで居なくて、行っても良いかしら?と打診があったので、わたしはどうぞいらしてくださいとお答えしただけです)。

ある時、サークルに顔を出すメンバーのこどもが何人か風疹にかかりました。その時に、わたしは主催として独断で二週間、コミュニティルームを開きません、と、判断して、そうしました。その時に、本当はその判断で良かったかな?という不安もあったのですが、保健師さんが、「あの判断は良かったね」と一言言ってくれました。これは大きな支援です。

保健師さんは、でしゃばり過ぎず、一歩引いたところから、サークルを見守って支援してくださっていたのです。本当に、感謝ですね。

区役所の保健師さんは、窓口に座っているだけではなくて、赤ちゃんを抱えた母親たちの居る現場へ、やってきてくれます。そして、一歩引いて、母親たちをサポートしてくれます。

その区役所の保健師さんたちや、今はNPOとして委託されて育児支援をしている団体がたくさんありますが、もっと自由に、萎縮しないで、母親たちをサポートしてくれるような予算、体制を、今後も行政に期待します。


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