2014年05月01日(Thu)
■ シェルパへ。
4/18、ネパールのエベレスト(サガルマータ)で、大勢のシェルパの方が、氷瀑の雪崩に巻き込まれ、犠牲になられるという事故がありました。
シェルパは、もともとネパールの山岳民族の名称でしたが、高所で生まれ育ち、体質的に高山に強いこともあり、欧米やロシア、中国、日本、韓国など、経済的に豊かな国から、世界一高い山に登ろうと、ヒマラヤ山脈を目指してやってくる多くの登山家、登山隊をサポートするお仕事をするネパールの人々を指す言葉になっています。
ヒマラヤ山脈の中でもエベレストは世界一高い山として有名ですが、女性で世界で初めてこのエベレストに登頂したのは、日本人の田部井淳子さんです。田部井さんも登頂された時に、パートナーとして一人のシェルパが付き添い、シェルパの力添えがあってこそ、登頂出来たと著書の中で記されています。
ネパールは経済的に貧しく、ヒマラヤ山脈など登山やトレッキングなどの観光資源に、経済基盤を頼っています。多くの外国人が集まる場所なので、シェルパといった登山サポートの仕事の他、各国の料理をその国のレベル並みに再現して出す料理店も街中でたくさん出店されているようです。
また一方、外貨を稼ぐために日本にもたくさんのネパール人が出稼ぎに来ています。近年、バックパッカーの人は10年前よりもネパールに日本人観光客が居ない、少なくなったと言いますが、この10年、ネパール料理店が日本にすごく増えています。わたしの住む横浜近辺は、どんな駅周辺にも必ず一軒はネパール系の料理店があります(ネパール料理だと知名度が低いので、インドカレー屋やエスニック料理店の看板が多いです。もちろん、インド人のインド料理店もあります)。わたしのような一般人でも、ネパールまで行かなくても、ネパール人とコミュニケーションできる環境があるのです。
今回のニュースを見聞きして、いろいろ考えて胸が痛んだのですが、わたしは登山本、ネパール料理店の一ファンとして、何か出来ないかと思い、そんなことをしても自己満足は承知の上で、近所のたまに訪れるネパール料理店に、お花を持ってゆきました。お花を持ってきた理由を話すと、ネパール人のお店の方は、微笑まれて、花を受け取ってくださり、感謝です。また次、行く時は料理を美味しくいただきにゆきます。
今回の事故のご遺族の方々に、サポートがありますように。悲しみに慰めがありますように。