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shinoのときどき日記


2014年04月03日(Thu)

『聖書を語る』佐藤優 中村うさぎ 著

クリスチャン向けではなく、一般向けに対して、キリスト教を語る著作だったのだけど、以前、日記に記したように、わたしは中村うさぎ氏と同じ中高のミッションスクールを出ているので、そうした観点から、思春期にもっとも影響を受けたキリスト教が、どういう立ち位置のものか、ほんのわずか、客観視できたのは、とても良かった。

そして、改めて、あの学校で、本当に良かったと思ったのだった。

毎日、礼拝があり、先生も生徒も、信徒、未信徒を問わず、聖書を読んで自分が考えたことや、学んだこと、今、自分がどうであるかを証した。教会ならば考えられない。

けれど、授業という枠を越えて、自分自身を礼拝という形で語り聞く時間がある。他にもクリスマスや卒業式などのイベント、繰り返し語られる母校の歴史。その積み重ねは、他の学校では得られないような体験で、卒業後も学年を、年代を越えて、卒業生と何処かで会うと、パッと通じるものを持つのだろう。……と、言っても、そんなにOGと会うことは滅多にないのだけれど。

本の感想としては、ふんふんなるほどねー、と、いったところだけれども、ふたつ。

高橋和巳の名前が出てきたのに、なぜ高橋たか子の名前はでてこないのか。そして、高橋和巳の出し方として、あの人の書いた小説に出てくる女性はとげとげしいって…。高橋和巳を読んでないからなんともいえないけれど、わたしは奥さんの高橋たか子の書くものに感じるものが多く、その内面の奥深さと神秘的なロマンチシズムに傾倒した豊かさを思うと、高橋和巳の書いたという女からはイメージが離れていて、それは誰だったのだろうか、いや、内面の奥深さを持った女性はとげとげしいとしか表現されないのだろうかと気になった。

もう一つは、佐藤優氏が、神を説明するのには数学を持ちいるとわかりやすいと言っていて、わたしは数学はさっぱりわからないけれど、なるほど、数学にそういう性質があるとするならば、結城浩さんが数学で小説を書かれているのは、そういうところなのかなとなんとなく思った。そして、文学は書いてもズレてしまうと書かれていて、少し悲しくなった(わたしは書く側ではないけれど)。

『終わりの日々』 高橋たか子著

2013年7月に、高橋たか子が亡くなり、その後、出版用にと書き溜められていた日記をもとに刊行された、高橋たか子、最後の本。

メモ。

最後の本の中で、二度、大切なことだからと、繰り返し語ったことは、ここには書かないけれども、良かったなぁと思った。

日本人である著者が、日本人でありつつフランス人であるというスタンス、そしてフランスへの望郷の念を強くもち、繰り返し語られるのは、そのまま額面通りに受け取ってはいけなくて、二重の意味があるのだろう。

高橋たか子が自分が書いた本の中で重要な本、というのが、リストされていた中に、わたしがもっとも大切にしてる『亡命者』がなかったのには、あれれ、と、思ったけれど、きっと、そのズレが、『聖書を語る』で語られていたズレなのだろうなと思う。

元ジョスィ母が女子を育てる心構え

  • かわいいを否定しないと決意する(このスイーツ(笑)が!とかね、やらない)
  • 母はかわいいが出来ないと宣言する
  • 一生懸命、かわいいを作る作業をしてたら、褒める
  • ただし、母の化粧道具をくすねることは叱る

図書館からスタイリングの本借りてきて、うまく髪型作れなくって、キーッと怒ってたりしてて、見てて楽しいですよ。がんばってるなぁ。にこにこ。

あとは大人になったら適当なところで女子から女になってくれればいいです。


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