2012年01月25日(Wed)
■ 『死者として残されて』 ベック・ウェザース 著
96年エベレスト大遭難事故から奇跡の生還を果たした著者の手記。
前半が遭難事故の経験談、後半はエベレストに至った自分の人生について。鬱病を克服するために家族を省みず登山へはまってゆく、エリート男性。エベレストでの文字通り起死回生があったので鬱病から解放され家族への愛を取り戻したとあるのだけれど、正直、まだ凍傷のショックから癒されてはいないのではないか…と、生還そのものよりもその後の度重なる手術の苦痛に、読後、もやもやしてしまった。
あと、この手記を読んで、このエベレストに同時期に登っていたアイマックス隊の映像を見たいと思った。
死者として残されて―エヴェレスト零下51度からの生還 (海外ヒューマン・アドベンチャー・シリーズ)
光文社
¥ 1,890