2010年09月23日(Thu)
■ 須賀敦子とか高橋たか子とか。
イタリアだ、フランスだ、カトリックだ、というのに、騙されてはいけない。
彼女らは、広義におけるカウンターカルチャーの人。
そして、それぞれ、ヨーロッパにおけるカウンターカルチャー的コミュニティの失敗を、書いて本にしている。
高橋たか子は『私の通った路』で、須賀敦子は『コルシア書店の仲間たち』で。
先日みた、『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』もそうだけれど、ヨーロッパは、失敗を表明するのを、厭わない、躊躇しない、勢いがある。そして、そうした失敗に、どこか、ユーモラスなものを漂わせさえする。
それは、なぜ?