2010年09月04日(Sat)
■ 『フューチャー・オブ・ワーク』を読んだ。
フューチャー・オブ・ワーク (Harvard business school press)
武田ランダムハウスジャパン
¥ 1,995
2003年(邦訳)に出た、MITのコーディネーション・サイエンス・センター所長、トマス・W・マロン氏の著書。Amazonの書籍紹介はかなり出鱈目だと思った。むしろ、レビューを読んだ方がいい。
この本は、オープンソースとWikipediaの成功に学ぶ組織論的なもの。従来の「階層性」「集中型」の組織と、「分散性」「ゆるやかな階層」「調整」の組織の違いについておおよその定義やモデル化をしている。日記には書いてないけど、以前読んだ『オープンソースの成功』もほぼ同じ内容(オープンソース、Wikipedia)について見方や検討の深さを変えている本だと思った。『フューチャー・オブ・ワーク』がビジネス・企業よりな見方なら、『オープンソースの成功』はコミュニティよりな見方という違い。さらにこの二冊の前には『伽藍とバザール』が系統としてあると思う。そして、これらの議論の「今」として、昨年から話題になったティム・オライリーのガバメント2.0が位置すると思う。