2009年05月31日(Sun)
■ Re:Wikiはどんなに長文でも1ページ出力だから必要ない AutoPagerizeとwikiのせつない関係・2
AutoPagerizeは、本来的に、1つのエントリが複数ページに分割されたものを再結合して、1ページに見せるツールだということは理解しています。
ただ、すでにAutoPagerizeの利用はその本来的な意味から、拡張し、日ごとやpost順などで連続したエントリを連結してゆくツールとして、blogに適用されていっています。(そのため、blogや日記システムでは、nextの取り扱いについて議論がされるのだと思います)。
さて、wikiですが、wikiは果たして長文であっても1トピックを1ページに完結させるように指向されているのでしょうか。
わたしはこれはちょっと違うと思いました。『WikiWay』では、Wikiページのあり方についてこう示唆しています。
ページ自体の大きさよりも、ページ内容の豊富さを目指すことをお勧めします。ページサイズを相対的に小さく保ち、トピックやサブトピック、余談などが出てきたときには必ず新規ページを作ることで、読みやすさと使いやすさの向上だけでなく、他のページをリンクすることで生まれる新しい関係によって、結合空間を劇的に豊かにします。
[『WikiWay』p.138 Tip 5.1 たくさんの参照を含む短いページの勧めより引用]
なので、wikiページは決して長文指向というわけではないように思います。
otsuneさんが言う「長文」というものの中に、何が含まれているのかがよくわからなかったのですが、少なくともひとつのトピックページを長文仕立てにして、そのなかに、包括的にサブトピックや余談をすべて含むのはwiki的ではないように思います。わたしがイメージしたのは、トピックページからサブトピックページや余談ページをAutoPagerizeするのはなかなかに難しいというような単純なものでした。*1(まぁ、そういうものは、明確な「次の文書」ではないから、本来的にAutoPagerizeの範疇ではないですね)。
*1 と、書きながら、エントリとトピックの違いって何だろう?と考え込んでいたりする……。
■ 構造
システム開発に限らず、仕事をしていて「お、センスいいな」と感じる人は、たいてい"構造によって表現を創る"ということが良く分かっています。
■ CHI2009
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