2012年10月10日(Wed)
■ 大山山歩き 阿夫利神社下社-16丁目-大山山頂-見晴台-二重滝-阿夫利神社下社
本ばかり読んで、山に対して頭でっかちになっていた。なので、山歩きをしようと思った。考え込みながら街を歩いていたら、偶然に会った友達が、「それじゃあ、山に行こう」と言ってくれた。それが9月の下旬。
話はとんとん拍子に進んで、山の靴を買い、等高線のついた山の地図を買い、友達の示してくれたルートを眺め準備をした。ただ、地図には等高線がついているけど、それがどの程度の山なのかは、よくわからなかった。
行った先は大山、標高1252m。伊勢原駅からバスが出て、ケーブルカーの駅にでる。そこからはケーブルカーに乗り換え、山の中腹、標高670m地点に出る。交通機関で高さを稼げるとはいえ、しかし、そこからの道のりがとても厳しかった。
神社脇から始まる登山道は、石がごろごろ、木の根がゴツゴツ。傾斜も急だ。すぐに息があがる。運動不足だし、ここのところとても体重が増えたのだ。自分が重い。
何人もの人に追い抜かされたが、途中、励まされたような、突き落とされたような、微妙なことを見知らぬ人に言われ、登ろうというモチベーションが一気に下がってしまった。もしも一人で登っていたら、きっとそこで下山していたと思う。少し先を行って、なにも言わず待っていてくれた友達には本当に感謝だ。
最近、励ますというのは、がんばれという声かけではなくて、少し先を歩いて、黙って待つことのように思う。先を行きすぎてもいけない。言葉をかけすぎてもいけない。少し前を共に歩くというのが、わたしには一番、効くようだ。
頂上には息も絶え絶えにたどりつき、売店でよく冷えたスポーツドリンクを買って飲んだ時は、ようやく息がつけた思いだった。が、その脇を、幼稚園児の集団が余裕をもって歩いているのだ。驚愕した。自分が登ってきたルートは、とても、幼稚園児たちが余裕であがって来れるルートとは思えない!
お弁当を食べながら、友達と地図を見た。この時、初めて等高線の間隔と道の険しさの感覚がわかった。16丁目経由のルートは等高線の間隔が狭い上に、道が等高線に対して直角に交わっている。これは、道が険しいはずだ。
また、大山山頂にいたるルートで、幼稚園児でも楽に上がれるのは、等高線と等高線の間を這うように続くヤビツ峠からのルートではないかと目星がついた。帰宅してからWebでヤビツ峠から大山のレポートをいくつか確認したら、だいたい予想はあたっていそうだった。
帰路は見晴台経由二重滝を通ってもとのケーブルカーの駅にでたけど、その道は深い森を歩くようで、また、道もよく石が取り除かれ、少し急なところには鎖や梯子が設置され、安心しておしゃべりをしながら愉快に歩くことができた。
いろいろな反省点や力不足な点も具体的に見えた。もし、次回があるならば、活かせるように、少し努力しよう。山はまた来たい。終わってみれば、何もかもが楽しくて仕方ない思い出になってしまった。