2010年09月26日(Sun)
■ パイプオルガンコンサート
教会でパイプオルガンのコンサートを聴いてきた。 バッハ、ダンドリュー、コレット、バルバトル、ボエリー、ブヴァール、ヴィエルヌと 1600年代から1900年代をほぼ時代順にした、また、曲調も多岐にわたって、 パイプオルガンの機能をあますことなく披露した演奏会だった。
そして、奏者の演奏も配慮もすばらしかった。 つつつ、と、作曲者を並べてしまったけれど、 不勉強なわたしは、初めて名前を聞く作曲者もいて、 そのひとつひとつを、演奏前に簡単に解説をしてくださって聴けたのはありがたかった。
特に、ルイ.ヴィエルヌ。 全盲だったにも関わらず、 ノートルダム寺院の奏楽を長年にわたって務め、 また、音楽教師でもあった、と、紹介されていた。 どんな人だったのだろう。
■ 通過するだけにしても。
パイプオルガンは、林立した大小の管の中を、 ふいごのように空気を送られて、 音を出す楽器だ。
空気は、ただ、空気なのに、 管を通ると音になる。
そして、 人間が奏でると音楽になる。
音楽は、緻密に構成された音の束で、 それを再現するためには、 知るだけではなく、 膨大な訓練が必要になる。
ただの空気なのに。 空気が音楽になる。