2010年05月30日(Sun)
■ h12oさんの結婚式へ
昨日は、ウェブで知り合った友人である、h12oさんの結婚式に招かれて、山の上ホテルへ行ってきた。一緒に行ったのはyucoさん、vlayusukeさん、kayakayaさんだった。いずれも、2002年頃、tDiaryが出てきて、その周辺で日記やいろんなウェブサービスを遊ぶ人たちのつながりだと思う。
ああいう場では、ともかく、新郎をもちあげたり、お嫁さんの美しさを褒めちぎるのが通例の風習だと思うのであるが、しかし、集まったメンツがメンツなだけに、なぜか話題はウェブのことが多かった。
出た話題はこんな感じでした。
- 「facebookのインタフェースのわかりづらさは異常。ひさしぶりに、PC初心者の人が、PC触って何がなんだかわからない!という気持ちにかなり近い思いを抱いた」
- 「常時、タブにあげっぱなしのウェブサービスは?」で、「twitter,GoogleReader,はてなアンテナ,GMail,はてブ」とか「twitter,gmail,ldr,tumblr」とか
- 「携帯メールアドレスの人とは交友関係に支障が出てくるよね。先方のメールがこちらにとどくのに、こちらのメールは先方に届かなかったりとか」
- 「ウェブ上の人たちが企画たてて実行しようとすると、現実に集まる場所を確保するのが難しいよね」
■ 「充足は不穏を生み刀を求める。」
二次会のあと、解散してから、わたしはKajimaへ呑みに。
Kajimaでは、なんだか強いお酒を飲みたくて、バーボン、スコッチ、ラムあたりを呑んだ。最初は、ストレートだったんだけど、最後は「ロックにしておきなさい」と。
突き出しでいただいたキュウリの浅漬けがおいしく、レシピをうかがったら、「市販の浅漬けの素に、にんにく、ごまあぶら、唐辛子を入れて韓国風にしてみた。手軽にできるから家でもつくってみなさい」と勧められた。
■ 『1Q84』村上春樹
村上春樹の『1Q84』を読んだ。以下、ネタバレを含みます。
『1Q84』のQは9の書き換えである。
舞台の設定は、月が二つ見える1Q84年。主人公たちは正常な1984年からこの異空間に紛れ込み、いくつかの事件(イベント)を体験し、もとの1984年に戻ってくるという話だ。
わたしが興味深かったのは、月が二つ見えるといったほか、随所に現実的な記号が9がQに書き換えられたような改変が、作品のあちこちに見受けられたこと。
たとえば、リトル・ピープル。邪悪な存在として、犬を破壊したり、空気さなぎという不思議な物体を作ったりする。夜中にでてきて、身の丈は60cmくらい。常に夜行動する。これは、こびとさんを改変したものだと思う。
また、主の祈り。主人公の一人の女性は幼少時、キリスト教の異端のグループに属していたということで、主の祈りを改変した祈りが随所にでてきてた。わたしはプロテスタントのクリスチャンで、祈りの核はこの主の祈りだったりするので、この書き換えにはすごく違和感を感じた。
それが良いとか悪いとかではなく、きっとそのような違和感をあえて生じさせるための小道具として使われてたのだろう。
他にもいくつかの違和感を読んだが、そういうアイテムを発見していく楽しみというのがこの本にはある反面、まだそれらを「なぜそうして書き換えたのか?」という作者の意図をつかみかねている。