2008年12月14日(Sun)
■ 本日の結論 『オレたちはどんだけWikiが好きなんだ』
本日は、突発ゲリラWikiばなで、つかもと vs. shinoで、野毛でバトルしてきました。(Wikiばな的な意味でのディスカッションです。ほんとに殴り合いとかしてはいません。懐かしい用語で言えば『ハンドアックス投げ合い合戦』?しかし、結構、ふたりとも歳を重ねて丸くなったんで以前ほど激戦ではありませんでした)。
いやぁ、某所で、「忘年会が一件もない」とつぶやきまくっていたかいがあったというものです。Wikiばな忘年会。わが2008年に悔いなし!野毛はハシゴの街。次々と河岸を変え、テーマを変え、さまざまな角度からWikiについて語り合いましたよ。しかし、結論的に言うと、「Wikiが好きすぎて、手段(tool/Wiki)を目的(Wiki)に取り違えてないか?」と冷静に思いました。あれ?
第一ラウンドは、イタリアン バー BAZILにて、ホットサングリア。ここは店員さんの雰囲気もとてもよく、女性一人でも入りやすく、総菜系もおいしく、いつも大賑わいです。
WikiとID
BAZILは、"WikiとID"について主に語ったと思います。
たとえば、Wikiページに対して、どの人がどれだけ貢献したのか可視化されるといいこともあるんじゃないか。(たとえば社内Wikiの場合、誰がどれだけ作業したかがわかることで評価判定しやすい、とか)。
また、一方で、閲覧者からは完全匿名に見えたほうが書きやすい部分もあるんじゃないか。(たとえばニコニコ大百科みたいに、サービスプロバイダはユーザ情報を握ってはいるけれど、閲覧者からみたら匿名で、一種の仮面パーティー会場のように盛り上がれる、とか)
利用用途や使う場所によって、IDの匿名/非匿名を、どう使い分けるかが、Wikiを導入するときのポイントになるかも、というお話でした。
OpenID(mixi OpenID)とWiki
mixiがOpenIDサービスをはじめましたが、(shinoは不勉強なため、mixiのOpenID仕様をきちんと理解してないのですが←ここら辺で「まちゅさーん」と叫んでいたような気がする)、たとえば、マイミク単位、マイミクの中のグループ単位、コミュニティ単位でWiki認証を行うと、Wikiがよりまとめサイトとして活発に利用されるのではないかという妄想。OpenIDによって、SNS×Wiki連携がスムーズにいくと、まとめサイト活動がしやすくなりそうだなぁ、と、これからの動向に期待したいと思います。
※が、これには落とし穴もあって、じつは単純にWikiサイト立てて認証問題クリアすれば、ステキなまとめサイトができるかというと、そうではなく、「まとめる」「まとめサイト構築」というのはかなりの労力というか、「経験」とか「ノウハウ」とか「テンプレ力」とか、そういう力量が必要で、そのコミュニティにそういうスキルがある人がいるかどうかで、クオリティが変わってきそう。
ニコニコ動画とWiki
今年(2008年)11月7日(金)に行われた第130回SIGHCI研究会で、ニコニコ動画を開発された戀塚氏の講演に行きました。(ちょうど、初音ミクオリジナルの『恋は戦争』でニコニコ動画にようやく目覚めたところだったので。中の人の話が聞けるならラッキー!と、当日になり無理矢理調整しました)。
で、講演を聞き、ニコニコ動画システムの中に、じつはWiki的なパーツが2カ所あることを知りました。(多くの人は知っている事実なのでしょうか、shinoとしては、ニコニコ動画初心者だったので、本当に衝撃だったんですよ ><)
ひとつは、タグ部分。YouTubeはタグは動画掲載者しかふれないそうですが、ニコニコ動画は閲覧者が自由にタグをふれる仕組みになっている。これWiki的!
ただし、荒らし行為を抑えるために、
- タグは最大10個まで
- 動画掲載者がタグをロックするのは5個まで
という制限を設けているそうです。
これは閲覧者側が荒らしの場合と、動画掲載者側が荒らしである場合、両方を想定した、案配らしいです。
そして、もうひとつは、タグの横にある「百」というアイコンをクリックすると出てくる、ニコニコ大百科というシステム。これはWikiそのものです。(ただし、完全Wiki的なページかというとそうでもなく、BBS要素なども盛り込まれています)。
2008年、shinoのWiki的大衝撃は、この、ニコニコ動画のWikiの組み込み方でした。
もうこれからは、Wikiエンジン単体でサイトが立ち上がり、成長するという方向よりも、Wikiはひとつのプラグイン、パーツ的な存在となり、サービスの仲に組み込まれるという方向で成長していくのではないか、と。その先駆的な存在がニコニコ動画というシステムであるように思えました。
もう少し、つっこむと、サービスの中にパーツとしてWikiを組み込んでいる例として、古参で有名なものははてなキーワードがありますが、これは文章中の単語をWikiページ化するもので、Wikiとの相性を考えると、文章中の単語とWikiを組み合わせるよりも、タグとWikiを組み合わせる方が腑に落ちる感じがしました。(この感覚、うまく説明できなくてすみません)。
Wikiばな会議
で、えーと、Wikiばな的に、shinoはWikiばな担当、つかもとさんはWiki小話担当という暗黙(?)の連携があるのですが、お互いに、「さー、今後、どうするかねぇ」というところで、
すみません、shino、来年は、本業がマジゲロ多忙で死亡フラグが見えているので、たぶん、来年(2009年度)は今年度同様、あまり動きがないと思います。
なので、来年は、今回のようにゲリラ的に、少人数飲み会(いや飲み会じゃなくてもいいんだけど)形式でWikiばなをやる方向で。いや、ほんと、自分でもスケジュール読めないんです。いつ体が空くかとか。ごめんなさい。
こんな話だけで
延々、5時間近くあれやこれや、話し込み、はしょった部分とか、shinoが理解不足でうまく説明できてない部分などたくさんありますが、まぁ、充実したWikiばなでありました。つかもとさん、おつかれさまでしたー。
追記。
すみません。コメント欄非表示にしているのですが、たださんが、すでに「ニコ動のタグがWikiだって話はWikiばなでしたよなぁ……と思ったら日記に書いただけでした(笑)。 http://sho.tdiary.net/20071123.html#p01 」というコメントをくださいました。
2007年です。どれだけ気づくの遅いんだよ、オレ。って感じです。
たださん、失礼しました。